1.鉱物的観点
ペリドットは、鉱物名を「オリビン」といい、マグネシウムと鉄から成るケイ酸塩鉱物です。
明るい緑色が特徴で、その色合いは鉄の含有量によって左右されます。
キャンドルライトなど夜の照明の下でも、鮮やかな輝きを放つために、
「夜会のエメラルド(イブニングエメラルド)」という異名を持っています。
モース硬度:6.5〜7.0
比重:3.27〜4.32
2.名前の由来
ペリドットという名前は、アラビア語で「宝石」を意味する「ファリダット(faridat)」が語源といわれています。
※諸説あります
和名は「橄欖石」かんらんせき
3.パワーストーン的な考察
サンストーンと並ぶ「太陽の石」
太陽に照らされるような非常にポジティブなエネルギー
- 不安や恐怖といったマイナス感情を取り除く
- 自己肯定感を高め、プレッシャーやストレスから解放する
- 周囲のネガティブエネルギーから身を守る護符
石言葉は「夫婦愛」「幸福」「希望」
人の内面、外面の両方に豊かさをもたらす
- 豊かな心で、夫婦間のコミュニケーションを円滑にする「夫婦和合の石」
- 未来に希望を与え、明るく前向きに人生をサポート
4.チャクラとの関係
ペリドットが持つ黄緑色は、第3チャクラと第4チャクラ(ハートチャクラ)の両方に影響を与えると云われています。
第3チャクラは、社会とのつながりに大きく関わっています。
自信を持って自己表現を行い、社会的な場においても積極的な姿勢を保つことをサポートすると考えられます。
また第4チャクラでは、心を開き、受け入れや許しの感情を促進し、人々との健全なつながりを築く手助けをするとされています。
5.おすすめの人
- マイナス感情にとらわれやすい人
- 自分に自信が持てない人
- 周りからネガティブな影響を受けやすい人
- 夫婦円満を願う人
- 積極的に社会とつながり、豊かな人間関係を築きたい人
6.主な産地
- ミャンマー(モゴック地域)
- アメリカ(アリゾナ州)
- パキスタン
- 中国
- ベトナム
- エジプト
7.エピソード
太陽の宝石
古代エジプト人はペリドットが太陽の力を象徴し、その放つ輝きが太陽神ラーの光を反映していると信じ崇めていました。
最も有名な古代の産地は、エジプトの紅海に浮かぶセントジョンズ島で、約3400年前から古代エジプト人によって採掘されていました。
グリーンサンドビーチ
ハワイ島にあるグリーンサンドビーチ(パパコレアビーチ)は緑色の砂浜をしている珍しいビーチです。
この地域の火山岩中に豊富に含まれているオリビン(ペリドット)が、浸食作用によって徐々に砕かれて砂になります。
そして、海の波がこの砂を岸辺に運び、独特の緑色のビーチが形成されます。
オリビンは重いためビーチに留まりやすく、逆に軽い砂は波に流された結果、このように緑色を帯びて見えます。