1.鉱物学的な特性
カイヤナイトは、繊維状の結晶が一定の方向に並んで形成されているため、
劈開(へきかい)という特定の方向に対して割れやすい性質を持ちます。
モース硬度は、4.0~7.5。
繊維に沿って割れやすく(4.0)、繊維と直角には割れにくい(7.5)。
「割れる」「欠ける」というより『裂ける』イメージです。
この特殊な劈開性のため、宝石としてのカットが難しい鉱物の一つとされています。
2.名前の由来
カイヤナイトの名前は、ギリシャ語の ‘kuanos’キュアノス または ‘kyanos’ カイヤノス からきており、これらは「青」を意味します。
この名前は、カイヤナイトが持つ美しい青色を反映しています。
和名は「藍晶石」らんしょうせき。
3.パワーストーンとしての効果
自立心と探究心の強化
カイヤナイトは依存心や甘えをなくし、独立心や探究心を強めます。
自発性が芽生え、自分の意志で行動できるようになるとされています。
思考の整理と明確化
混乱した思考を整理し、曖昧な物事を明確にする力を与えます。
論理的かつ直線的な思考の能力を高めるため、研究者や物事を探求し続けていく仕事をされている方に特におすすめです。
恐れや閉塞感の克服
カイヤナイトは恐れや閉塞感を断ち切り、心地よい感覚をもたらすと言われています。
また、過去のしがらみや不要な縁を断ち切る効果があります。
スピリチュアルな発展
スピリットガイドとのつながりを深め、思いやりの心を育みます。
また、霊的な波動をグラウンディングし、高次の精神との接続を促します。
これにより、自己の霊的な成長を助けます。
4.チャクラとの関係
カイヤナイトは特に喉チャクラ(第5チャクラ)と第三眼チャクラ(第6チャクラ)に対応しているとされ、コミュニケーションや直感、洞察力を高めると言われています。
5.おすすめの人
- 自立を目指す人
- 物事を深く探求する仕事をしている人
- コミュニケーションに苦手意識がある人
- 精神的な成長を求める人
- 過去のしがらみから解放されたい人
6.主な産地
- ブラジル:ブラジルはカイヤナイトの主要な産地であり、特にミナスジェライス州からの産出が知られています。
- タンザニア:日本ではタンザニア産のカイヤナイトが多く見られます。
- ネパール:ネパールは最近の年代で新たにカイヤナイトの重要な産地となり、緑色のカイヤナイトが産出されることで知られています。
- インド:ここでもカイヤナイトが多く産出され、鮮やかな色彩の石が見られます。
- アメリカ合衆国:アメリカ合衆国では、特にノースカロライナ州やジョージア州がカイヤナイトの主要な産地として知られています。
7.エピソード
- カイヤナイトは、しばしばシャーマンがスピリチュアルな探求や夢の解釈に使うと言われています。
特に、遠隔治療や遠隔ビジョンの能力を高めるために使用されるとされ、これらのシャーマンによるエピソードは数多く存在します。 - アメリカ・ノースカロライナ州では、「カイヤナイト」が州の公式鉱石に指定されています。
この州はカイヤナイトの産出が豊富で、それを称えるためにこの指定がなされました。