1.鉱物的観点
ガーネットは実は一つの鉱物ではなく、同じ結晶構造を持つが異なる化学組成を有する一群の鉱物を指します。
その組成によって、ガーネットは様々な色を示し、最も一般的なものは深い赤色ですが、緑、黄、茶、黒、など多彩な色があります。
また、ガーネットは比重が高いのも特徴的で、手に持ったときにその重さを感じることができます。
モース硬度:6.5〜7.5
比重:3.95〜4.25
2.名前の由来
ガーネットの名前は、ラテン語で「種子」を意味する「granatus」に由来します。
日本では、ざくろに似ていることから「柘榴石(ざくろいし)」と呼ばれます。
3.パワーストーン的な考察
「実り」「勝利」「生命力」「情熱」
- “実り” の象徴とされ、これまでの努力を実らせ、成功(勝利)へと導いてくれる。
- 持ち主に忍耐力を与えて前向きに乗り越えるようサポート。
- 肉体的、精神的エネルギーを活性化し、生命力を高める。
➡︎日常生活での疲労感を軽減し、目標達成への意欲(情熱)を高める。
”一途な愛” の象徴として、大切な人との絆を深める。
”血” を連想させる赤いガーネットは、
”血の結束” や ”血族” のような「変わらぬ深い絆」を表します。
➡︎「友愛」「真実」「忠実」「貞操」
子宝・出産のお守り
ガーネットの語源 ”種子” と ”実り” ”生命力” という意味合いから、
命の誕生に関連付けられることが多いです。
そのため、特定の文化や地域の伝統においては、
「子宝」「出産」のお守りとして用いられることがあります。
4.チャクラとの関係
ガーネットは第1チャクラ(ルートチャクラ)に対応しており、生命力や地に足をつける力を高めるとされています。
5.おすすめの人
- コツコツ努力を積み重ねている人
- 目標達成までの忍耐力が欲しい人
- 物事にやる気が起きない人
- 友人や恋人と深い信頼関係を築きたい人
- 妊娠を望む女性や出産を控えた女性
6.主な種類と産地
- アルマンディン・ガーネット
- インド
- ブラジル
- マダガスカル
- アメリカ
- パイロープ・ガーネット
- チェコ(ボヘミア地方)
- 南アフリカ
- ノルウェー
- アメリカ
- ロードライト・ガーネット
- タンザニア
- インド
- スリランカ
- ケニア
ガーネットの種類について詳しくはこちら
7.エピソード
ノアの方舟とガーネット
古代の伝説によれば、ノアの方舟の船首にはガーネットのランプが設置されていたと言われています。
このランプは、長い夜を通して方舟を照らし出し、ノアと動物たちを導いていったと言われています。
ガーネットの明るさと持続性が、この伝説の起源となった可能性があります。
研磨剤
ガーネットは硬度が高く、砂のように微細な粒は古くから世界中で研磨剤として使われてきました。
歴史を遡ると、古代ローマ時代には既にガーネットが木材や石の表面を磨くために使われていたことが記録されています。
日本では、非常に硬い性質を持つことから「金剛」という言葉が使われ、「金剛砂(こんごうしゃ)」と呼んでいました。
現代でも、水ジェット切断技術では、ガーネット粉が高圧水に混入され、金属や石材、セラミックなどの硬質素材を精密に切断するために使用されています。
また、木工用の紙やすりにも用いられています。