アンデシン

1. 鉱物的観点

アンデシンは、長石グループである斜長石(しゃちょうせき)の一種です。

成分比率によって区分けされる斜長石の中で、オリゴクレース(サンストーンが属する)とラブラドライトの中間に位置します。

透明から半透明で、白、灰色、緑色、オレンジあるいは赤色を呈します。

アンデシンはしばしば色変化を示すことがあり(カラーチェンジタイプ)、見る角度の違い、または光源の違いによって色が変わることが知られています。


モース硬度:6~6.5

比重:2.55~2.63

2. 名前の由来

アンデシンの名前の由来は諸説ありますが、ひとつはアンデス山脈にちなんで名付けられたというものです。

それによると、この鉱物が最初に記述されたのは1841年で、コロンビアのアンデス山脈で見つかったとされています。

もうひとつは、2002年にコンゴ共和国で初めて発見されたとする説です。


アンデシンという名称で市場に出回る以前から、チベットでは聖なる石として珍重されてきたという話も見受けられます。



和名は「中性長石」ちゅうせいちょうせき

3. パワーストーン的な考察

アンデシンは、「調和」「変化」という二つのエネルギーを持ち、人生の大きな転機や変革のときに特に力を発揮します。

  • 調和と成長

    現在の自分と本来あるべき自分との矛盾に対して調和をはかることで、個人の成長を促し、新しい局面への移行がスムーズになるように働きかける。

  • 変化への適応

    未知の状況や新しい挑戦に対する恐れを和らげ、変化に対する適応力や柔軟性を高める。

  • 意識の変容

    より広い視野で物事を見る手助けをすることで、変化を受け入れ、人生の方向性や目的に対する新たな理解を深めることができる。

心の混乱や感情的な乱れがあるときに、アンデシンはその穏やかなエネルギーで心を整え、よりバランスの取れた状態へと導きます。

心身ともに安定することで、美しさを保つ効果が期待されているようです。

  • 霊的な保護を受け、持ち主をネガティブなエネルギーや霊的な攻撃から守る。

  • 瞑想を深める石でもあり、心の雑念を取り除き、より深い状態に入ることが可能になる。

  • 高次意識へのアクセスを促進し、霊的なメッセージや直観を受け入れやすくなる。

4. チャクラとの関係

アンデシンは色の違いによって、第1〜第4チャクラに対応しています。

  • 赤色:第1チャクラ

    赤色は活力、情熱、力強さを象徴し、第1チャクラを刺激して生命力を高め、地に足がついた感覚や生活の基盤に影響を与えます。

  • オレンジ色:第2チャクラ
    オレンジ色のアンデシンは、感情、セクシュアリティ、創造性に関連していて、自己表現を促進し、人間関係での満足感を深めます。

  • 緑色:第4チャクラ
    第4チャクラは、愛、同情、癒しと関連しています。
    緑色は癒しと成長の色とされ、感情的な傷を癒やし、他人への開放性と同情心を高めるのに寄与します。

5. おすすめの人

6. 主な産地

7. エピソード

アンデシンは比較的最近に発見された鉱物であり、多くの古代文化には登場しませんが、19世紀に発見されて以降、宝石愛好家や地質学者の間でその美しさと珍しさが評価されています。

特に、アンデス山脈からの産出が初めて確認されたことは、その名前の由来となっており、この地域の鉱物学的重要性を示す出来事とされています。


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